ヒツジに感謝@さぽろぐ

それ、すなわち仕事着。破れたら、直します。

昨日羊飼いの集まりがあり、ちょっとだけお邪魔させていただいたんですが、その時に見たベスト。持ち主は「羊まるごと研究所」という牧場を経営されている酒井さん。

いい感じに使い込まれていて、面白いなぁ、と思ってみていました。
背中の白い部分は、破けたところ。羊毛（もちろん自分のところの羊）をおいてフェルティング・ニードルで継ぎを充てたとのこと。
普通は切れてしまった糸をそれぞれ結びあわせたりするはずなんですが、豪快だ。
このベストは持ち主と一緒に豪快に育つんですね。
数年後が楽しみです。

さらにこのベスト、洗濯機でごく普通に洗っているとのこと。
いや、びっくりですわ。

このベスト、サフォークという羊で紡いだ糸で編まれています。
この羊、ジンギスカンの材料です。顔だけ真っ黒、大きな体。
普段は流通に乗らない毛です。
輸入物のサフォークだと、お布団に入っています。

彼の話ではサフォークは1頭ごとに毛の細さや柔らかさにものすごく差があるとのこと。でも、どれもスポンジのように強い弾力がある。わたしも去年サフォークを1頭手に入れて使っているのですが、水を弾いて弾力がある、非常に面白い毛でした。

酒井さん、帰り際に呼び止めて「はい脱いでぬいで♪くるっとまわって〜」とジャンパーをはぎ取ってしまっても嫌な顔しないで応じてくれて、ありがとう。

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