ヒツジに感謝@さぽろぐ

上司の業務上必要なものを整理整頓しておくのも、秘書の仕事の一つです。
ただし、上司が自分で整理したい場合もあるので、確認はしておくように。

「今はもう夕方の5時なので、おやつの時間とっくに過ぎてるです。ずっとほうりっぱなしで、プリンさんが乾いてきてるです。
…Yahさんがこのプリンさんを食べないんだったら、このくまちゃんが食べてあげてもいいような気がするです。
これ、立派なお片付けです。お仕事です」

いや、それご飯前に必ず食べるんだから、手を出さないように。

「Yahさん、今日はラジオドラマを聞きながらこのクマちゃんを作っていたです。モーパッサンのろーどく、やっていたです。

モーパッサン短編集、Yahさんは小学校の時に読んだらしいです。どうりでシニカルな性格に育ったとこのクマちゃんは思うです。

あれは子どもの頃から読んだらいかんです。週刊誌と同じで、シニカルでお下品なものばっかり読んでたらシニカルものの見方しかできなくなるです。読むならもうちょっと夢のあるものの方がいいです」

クマはどうがんばっても1日に1匹ちょいしかできないかぁ…ううむ。
なんて考え込んでいる間に、勝手に動き回ってよけいなことばっかりぐだぐだいっているよ（怒）。そのお顔は気に食わないので直すから、ちょっとおいで。

今日のモーパッサンの朗読はちょっとアニメがかってました。モーパッサンって明るい光の中でも妙に冷めたテイストがするんだけど、子ども役の女の子、張り切り過ぎ。

まあ、本を読んで作品に感じるテイストは人それぞれだし。それを自分なりに表現しようとすると、元のものとはかなり違ってくるのか。ぐふ。
A≠A'が示す通りに、かくして人間は自分の表現したいものとはどんどん遠ざかっていくのよね…このクマと同じに。ちぇ。

モーパッサンの作品はこちら。
けだるい日曜の午後にだれれーん、となってみたい気分の時に読むとますます効果的。短編集は文庫なので寝転んで読めます。

それから、今日のおやつは柳月のプリン。うま。
でもね、食べたかった理想のプリンとはやっぱり違うんだ。

ああ、遠い虹の彼方に、私の理想とするプリンが…

なんていいつつ早くクマの顔を直して、2匹目のクマのパーツを早くつなぎあわせようっと。

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